クリニカルパスとは、必要な治療・検査や看護等をタテ軸に、時間軸(日付)をヨコ軸に取って作った、診療スケジュール表のことで、医療スタッフ用と患者さん用があり、単純にパスとも呼ばれます。
従来の医療は、同じ病院でも担当医師の経験や判断によって違う方針がとられることがありました。しかし、医師・看護師をはじめとした多職種医療スタッフが相談してパスを作ることで、医療の標準化が可能となりました。さらに実際にパスを使用し、標準化された質の高い医療を目指せます。
患者さんは、患者さん用パスを見ることで、その日どんな検査があって、いつ手術をして、どのような医療が受けられいつ頃には退院出来るかという目安がわかるので、入院生活の不安を少しでも軽減できることになります。なおパスの日程は、あくまで標準的な経過の目安であり、患者さんごとに経過や日程が前後する可能性はございますが、パスは患者さんと医療スタッフ両者のための羅針盤の様な役割を果たします。以下に当院で運用している患者さん用パスを公開しています。ダウンロード・印刷可能ですので、入院生活の目安としてご利用ください。