診療科の特色
京都桂病院は地域がん診療連携拠点病院であり、京都・乙訓医療圏において質の高いがん医療を提供する役割を担います。質の高いがん医療の実現において緩和ケアは重要です。
当院には緩和ケアを提供する、緩和ケア外来、緩和ケアチーム、緩和ケア病棟という3つの組織があります。これらが外来通院中、一般病棟入院中、がん治療終了後の患者さんの症状緩和をそれぞれ担当することで、がん治療のすべての時期を通じて最善の緩和ケアが提供できる体制です。緩和ケア科は上記3つの組織を一元的に運営しています。
2020年4月にあらたに開設された緩和ケア病棟では、緩和ケア科の専門医、精神科の専門医、がん医療に精通した看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、医療ソーシャルワーカー、音楽療法士などがチームを組み、苦痛を和らげるためのさまざまな治療・ケアを提供します。
最新最良の薬物療法はもちろんのこと、病状によっては放射線治療や神経ブロック治療なども積極的に検討し、出来る限りの症状緩和が得られるよう努めます。
思いやりやいたわりに満ちた看護、気持ちのつらさや不眠などのケアに精神科の専門医が常に関わること、個々の患者さんに応じたリハビリテーションを積極的に行っていることは、当院の緩和ケア病棟の特長です。