臨床工学部門 臨床工学科 科長:大場 久雄、岡田 忠久

部門の特色

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現代の先進医療は複雑で、かつ多種多様な高度医療機器で成り立っており、私たち、臨床工学技士は、医学と工学をつなぐ担い手として誕生した資格です。
主に、生命維持管理装置の操作及び保守管理を業務とし、心臓カテーテル検査、治療時の生体情報計測、血管内超音波装置の操作、心肺補助装置の操作、開心 術の人工心肺装置の操作、自己血回収装置、人工呼吸器、除細動器、人工透析、各種血液浄化装置を24時間体制で対応しています。平成20年4月より医療機 器安全管理加算が適応になり専門的知識と管理体制が要求されるようになり、当科でも対応を行い、最先端の治療装置、検査装置を備えられた環境で誇りとやり がいをもって業務を行っています。

部門紹介

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心臓カテーテル検査室では、造影剤を用いて冠動脈や心腔の像(心血管造影)ならびに心臓内圧(血行動態)を得るために、細いプラスティック製のカテーテル を動脈、静脈内に挿入し、その中を進めて心臓まで到達させ検査をします。また急性心疾患のときにもカテーテルを用いてインターベンション(例えば血管形成 術)を施行する医師をサポートしチーム医療の一翼を担っています。

心臓外科手術業務

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心臓手術には虚血性心疾患、弁膜症、大血管疾患、先天性疾患などがあります。
心臓や大血管の手術を行うには、全身から返ってくる静脈血を右心房から体外に 導き、酸素を与え、動脈を介して体内に戻す必要があります。これを体外循環といい、人工心肺装置を用いて医師の指示のもと臨床工学技士が操作します。当院 では疾患や術式により開放型回路と閉鎖型回路を選択して使用しています。
その他に大動脈バルーンパンピングや自己血回収装置、トランジットタイム血流計の 操作等を行っています。
平成24年度からは胸部・腹部ステントグラフト内挿術の症例で、直接・間接介助の業務にも従事しています。
臨床工学技士は医師、他のコメディカルスタッフと協力し、安全で質の高い医療の提供を心掛け心臓外科手術業務に従事しています。

不整脈関連業務

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主に心臓カテーテル室業務と心臓植え込み型デバイス管理業務を行います。これらは共に最先端医療電子機器が使用されています。一つの検査・治療の際に何種 類もの装置を同時に操作しながら不整脈診断を行っており、医師や看護師と共に質が高く連携したチーム医療を目指しています。
業務内容は不整脈診断を行う心臓電気生理学検査および心臓カテーテルアブレーション治療に用いられる刺激装置や焼灼装置、解析・診断補助装置の操作と ペースメーカーや植込み型除細動器などの植込み型デバイス植込み術立会い業務を行った後もフォローアップ管理業務を臨床工学技士が中心で担い、医師が行う 専門性の高い診断と治療をサポートしています。

血液浄化業務

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多くの慢性維持透析患者さんは腎臓の機能が低下しておられ、老廃物や水分を排泄できなくなり、人体に不必要な物質や有害物質が蓄積されると生命を維持する ことが出来なくなります。
血液透析治療は血液を体外に取り出しダイアライザーと呼ばれる膜(半透膜)を通して、拡散現象を利用し体に不必要な物質(老廃物)を除去し、体に必要な物質(ブドウ糖、電解質など)を取り込み限外濾過により余分な水を除去し再び体内に戻し腎臓機能の代行を行います。
またCHDF 療法や血漿交換、LDLアフェレーシス、白血球除去療法、各種吸着療法、腹水濃縮療法などの操作も臨床工学技士が行っており入院患者様の治療のサポートを 行っています。

ME機器管理室業務

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平成19年4月に医療法改正で、医療機器安全管理責任者制度が制定され、医療機器の安全使用の確保、研修、保守点検、情報収集等は近年必要性が高くなっています。
当院の臨床工学技士の業務は、手術室では麻酔器、顕微鏡、多種多様のレーザー照射装置、電気メス装置等、病棟では生体情報モニター、保育器、除細動器、輸液ポンプ等の医療機器の保守管理を行っています。
人工呼吸器業務は各種点検(初回・使用中・定期)、設定の補助、勉強会の開催等を行っています。
当院では平成24年度より呼吸サポートチーム(RST)が発足し、医師や他のコメディカルスタッフが連携して治療を行う体制になりました。臨床工学技士もRSTに積極的に参加し、チーム医療に貢献します。

冠動脈CT解析業務

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平成20年5月にMDCT(64列)が導入され低侵襲で精度の高い冠動脈病変の診断が可能となりました。
検査は心電図をとりながら造影剤を注入し、心拍に合わせて心臓の輪切り画像を撮影します。
常に動いている心臓をCTスキャナーで撮影するために心電図をとり、心臓の動きの中で最も動きの少ない周期を選択し画像を構築します。
撮影した輪切りの画像をコンピュータで処理することにより、心臓や、冠動脈の3D画像を作成し血管の状態を検査します。
緊急性の高い冠動脈病変が見つかれば、迅速に処置が行える体制を常に整えています。