形成外科

診療科の特色

形成外科とは主に体の表面の形や色の異常などを治療する科です。
その治療により患者さんのコンプレックスが解消され、QOL(quality of life)が向上するように努力しています。
具体的には唇裂・口蓋裂、耳介奇形、眼瞼下垂、手足の奇形といった先天性の形の異常、ケガ・手術・ヤケドなどで生じた形の異常を、形と同時に機能的にも正常に戻すことを目的としています。
また、腫瘍切除後や外傷による組織欠損の修復・再建(乳房再建など)も重要な仕事です。
このような治療をする際、繊細な縫合と皮膚操作により、最小限の手術痕になるように努力しています。組織再建の場合は、手術用顕微鏡で血管の吻合、神経の縫合を行うマイクロサージャリーを必要に応じて用います。

診療内容

眼瞼下垂

最近テレビでの放送を受けて、「眼瞼下垂の症状が当てはまるので」と、ご来院される患者さんが多くいらっしゃいます。

  • 1.年齢とともに眼が開きにくくなった
  • 2.上まぶたが、くぼんできた
  • 3.おでこにしわが出来やすい
  • 4.肩こり、頭痛がある
  • 5.コンタクトレンズを長期装用している

などがあり、当てはまる方は眼瞼下垂症の可能性があるため、形成外科医、眼科医などの診断を受けることをお勧めいたします。

睫毛内反症

いわゆる逆まつ毛の状態です。
角膜に傷ができることもあり、コンタクトレンズの装用に支障があります。

皮膚悪性腫瘍(ひふあくせいしゅよう)

イボやホクロ、傷あとに見えるものが悪性の皮膚腫瘍(ひふのがん)であることがあります。

  • 1.最近イボが大きくなってきた
  • 2.黒くにじんだホクロができている
  • 3.ジクジクして時々汁や血が出る
  • 4.爪に黒いスジができた
  • 5.傷のようなものができたがなかなか治らない

このような場合は要注意です。皮膚の下にできるしこり(皮下腫瘍、軟部腫瘍)にも悪性のものがあります。特に急速に大きくなるものは悪性の可能性があります。たとえ悪性であっても痛み、かゆみなどの自覚症状を伴うことはほとんどありませんので、症状が無いからといって放置するのは危険です。
皮膚のがんは完全に切除すれば完治することが多く、腫瘍が小さい時ほどよい結果を生みます。
できものに気付いたら小さいものであっても早めに受診されることをお勧めします。

瘢痕形成術

外傷・やけど、または手術などによる瘢痕(傷跡)を目立たなくしたい、きれいにしたいと願う患者さんは、形成外科の外来によく訪れます。そこで傷跡についての基本的な考え方・治療方針について説明します。
傷が治った後、瘢痕という状態になります。瘢痕は最初は赤く硬くなりますが、時間がたつにつれて白っぽく柔らかく目立たなくなります。瘢痕になってから3ヶ月間は傷が広がったり、傷が盛り上がってきたりすること(肥厚性瘢痕・ケロイド)があるので瘢痕形成術は受傷後半年以上経過してから行うこととなります。
手術は瘢痕を切り取ると同時に、ジグザグに縫合したり、植皮をしたりすることで、目立たないようにします。傷が治癒した後には、炎症性の色素沈着を予防するために遮光は必須です。

乳房再建

乳癌手術後の乳房欠損や変形に対して、修復を行う手術です。
腹直筋や広背筋などの自己組織を用いた再建術を行っていますが患者さんのご希望を尊重し十分な相談の上決定するよう心がけています。
健側が大きく下垂した乳房の患者さんでは、健側乳房の挙上をお勧めすることもあります。
乳房温存術後といえどもかなりの変形を来している症例もありますが、そのような症例に対しても修復は可能です。

顔面外傷および顔面骨骨折

眼窩底骨折、頬骨上顎骨骨折、下顎骨骨折、顔面多発骨骨折、涙道損傷、顔面神経損傷など可能な限り対応しています。
また整容面、機能面の修復と同時に、手術による瘢痕を最小限にするように心がけています。

教育認定・学会等認定施設

日本形成外科学会
認定施設

スタッフ

医師名 役職 担当・専門分野 資格など
長尾 由理
  • 部長
田中 啓貴

症例

年間の手術件数は600件。(良性、悪性)皮膚腫瘍350件、顔面外傷50件、瘢痕拘縮・ケロイド、皮膚潰瘍、先天異常などそれぞれ20~40件。切断指は扱っていません。

医療設備

●CO2レーザー ●超音波 ●MRI
●CT ●三次元CT ●鼻咽腔内視鏡システム

当院形成外科と連携している医療機関の情報がご覧いただけます。