院長あいさつ

平成29年度を迎えて

wakazono

 京都桂病院の歴史を振り返ると昭和12年に結核療養所として創設された松尾病院を起源とし、同じく結核療養所であった京都厚生園と昭和23年に合併し、当時国民病として多数の患者さんが罹患していた結核を治療する結核療養所として運営されてきました。昭和39年に時代の方向性や疾病構造の変化を見極め、地域の要望に応えるかたちで、京都厚生園から京都桂病院と名称も変更し総合病院として病院の方向性を修正しました。その後、各診療科が設置され、呼吸器センター、消化器センター、心臓血管センターを核として発展し、現在、地域医療支援病院・地域がん診療連携拠点病院の指定を受けています。創立より一貫していることは、質の高い医療を患者さんに提供したいと考え、その目標に向かって医師、看護師をはじめ各々の医療従事者が自己研鑽を積み、患者さんを中心に据えて、力を合わせて医療を提供してきました。これらの伝統を守るとともに、今後の超高齢化社会に対応できるように社会や地域のニーズに応え柔軟に変革も行い運営してゆきたいと考えております。

 日本は少子高齢化社会に突入し、65歳以上の人口が2040年までは増え続け、特に75歳以上の人口は2055年まで減少することなく増加してまいります。この高齢化により、疾病構造、治療方針なども変化して行くことが予想されますので、地域の他の医療機関や関連施設さらには地域そのものとの連携もより充実したものにしてゆく必要があります。そのためには院内の連携の強化もますます必要であると考えております。これらを踏まえ、本年度の行動方針は「連携の充実と発展」としました。本院が地域における高度急性期・急性期を担当させていただくことに変わりありませんが、本院はより機能を特化し、他の機能を持った医療機関・医療関連機関/施設との連携がますます必要となっています。また本年より脳神経外科医師が3人体制となり脳神経内科医師4名と合わせて脳神経部門が充実します。さらに救急科を中心にすべての科が力を合わせ救急を充実させてゆきたいと考えております。これら種々の変化に合わせ、新棟の建築を本年度より開始し、まずC棟、D棟を集約した新棟の整備の後、救急の機能を集約した新棟も整備する予定としております。それらを実行し、目標である「一番大切な人を受診させたい病院になる。治療を受けてよかった、治療を受けたい病院になる。働いてよかった、働きたい病院になる」を実現できることをめざしてゆきたいと思います。