


「コンコンチキチン…」山鉾から、耳に心地よい独特の節回しが聞かれると、「夏どすなぁ」。ふと、「季節」を感じます。トマトを丸かじりしたり、焼きなすを食べたり、虫取りへ行ったり、川で釣りをしたり、かんかん照りのお日さんのせいで、汗まみれ泥だらけになったランニングシャツが、何となくまぶしかったりする。冷えた麦茶を飲みながら、額の汗をうちわで追い出し、風鈴の音にほっこりする。京都の夏の原風景は、見る・聞く・香る・味わう・触れる、その五感がうまくバランスをとって、我々が通ってきた道をノスタルジックに支えてくれているような気がします。そんな少年・少女の頃を、一度、思い出してみて下さい。少しは涼しくなれそうですか。
そして、今、です。どうでしょう。DSでゲーム・携帯電話にメール・3D-TV等々、子供たちは“享楽”に事欠かない日常を送っていますね。一方では、勉強勉強と夜の22時まで塾通いしている小学生もいます。もちろん批判するつもりはありません。しかしながら、様々な子供たちのことを思うと、うらやましくもあり、これでいいのかと考え込むこともあり、正直なところ複雑な心境です。子供の時代にしかできないことをやり残さず、時間を忘れて、疲れ果てるまで遊びきる。それくらいの自由はあってもいいですよね。
ここは“京洛”の都。今年もまた、祇園祭りの「コンコンチキチン…」が流れてきます。疫病封じだけでなく、どうか、このリズムがもう一つの意味を持って、「子供たちには、疲れ果てるまで遊びきることが大事だよ」と、かつて子供であった人たちへ、警笛を鳴らしてもらえますように。
閑話休題。テーマは「夏場に多い小児感染症」でした。各駅停車の回り道をしすぎていたようです。夏場は、水分をしっかりとるようにして下さい。万一、体調を崩したら、早めに受診して下さい。小児科外来でお待ちしております。続きはそのとき、詳しくお話しすることにします…。