馬場医師
より |
乳がんは乳腺にできる悪性腫瘍で、日本では乳がんにかかる女性は年々増加しており、今では年間4万人の女性がかかると推定されていて、2006年には1万人以上の方が亡くなっている病気です。これはここ50年でみると7倍近くに増えています。この乳がんの治療について当院でのチーム医療を中心に紹介します。 |
上原医師より |
乳がんは罹患率・死亡率ともに増加している、女性にとっては最も身近ながんです。乳がんは検診での発見率は0・5%程度しかありませんが、乳がん検診の受診率の低さも問題になってます。ご自分で触診をされて不安になって乳腺外来を受診される方も増えており、外来では生検やマンモグラフィー・乳腺エコーなどを使い早期発見につとめています。早期発見できれば乳房の温存療法も十分可能になり、治療の幅も広がります。当院では術前術後の全身療法や放射線療法、また術後の早期リハビリや臨床心理士のサポートも含めチームで支援しています。
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宮譜緕tより |
リハビリ科としては術前から手術に対する不安をやわらげ術後の早期リハビリをスムーズに行うための支援と、術後中長期の合併症の予防のため作業療法士による介入を積極的に行っています。
当院では比較的若い乳がん患者さんが多いため日常生活の支援につながる作業療法士による助言を行い喜ばれています。
術後は1日目から肩関節の屈曲から始め退院時の評価で1/3程度の方はリハビリ科外来で継続的な支援を行っています。 |
日置薬剤師より |
乳がんの治療において薬剤師の役割はホルモン療法と化学療法の2点があります。当院では外来での化学療法へ積極的にかかわりこの4月からは薬剤師が外来化学療法室に常駐し患者さんお一人お一人によって異なる副作用への対応に当たっています。また病棟での服薬指導において、患者さんの副作用への不安や心配を取り除けるよう努めています。 |
安田看護師より |
外来の看護師として外来通院される患者さんに「いつもみる顔」として安心を提供するとともに、告知の段階から患者さんと医師との橋渡しの役割を担えるよう努めています。初めてなった病気で患者さんは不安と心配でいっぱいです。私たちは家庭内での女性としての不安も含め、できるだけ話や悩みをお聞きし、寄り添っていきたいと考えています。 |
中司看護師より |
病棟では乳がんチームの機能をうまく生かして患者さんに情報提供でき、支援できるよう心がけています。私たちが入院されている1週間から10日の間に多職種の役割、支援の内容をうまく伝え退院後の支援に役立てるよう看護しています。 |
人見臨床心理士より |
私たちの仕事は外来で患者さんと一緒に医師から告知を聞くところから始まります。その後患者さんとご家族から別室でお話を聞き心配や不安を取り除いていくお手伝いをします。また入院中も入院された日、手術日、退院日などに伺い各専門職の間に埋もれた不安や不満をもらさないように残さないように努めています。 |
芳賀看護師より |
外来の化学療法では術前の化学療法が増加しています。これは日常生活を過しながらの治療になるので、ちょっとした不安も見逃さないよう努めています。
またこれからの手術や入院治療への不安もかかえておられるので、これらの不安を解消してあげるのも外来での役割だと感じています。 |
まとめ
(上原医師) |
当院の乳がん治療の特徴はこれまで述べてきた多職種によるチーム医療により患者さんの悩みや不安・心配事をそれぞれの専門職の力を発揮し、治療に前向きに取り組んでもらえるよう支援するとともに一日でも早くハッピーになってもらうことです。私たちは国内での標準治療を行うとともに、世界的な治療レベルの情報を集めたり全国規模の臨床試験にも積極的に参加し、新しい治療法にもトライしていきたいと考えています。最後に、乳がんは触診という自分で見つけることが可能ながんです、おかしいなと思われたら迷わず乳腺外来を受診してください。早期発見・早期治療が治療への近道です。 |