心臓病は動脈硬化から生じる疾患、弁膜症、不整脈、変性疾患など様々な疾患があります。近年は動脈硬化から生じる疾患が増加しています。血管は体内の臓器に血液を供給している管であり、閉塞したり、破裂すると血液供給が途絶え臓器障害を生じます。心筋に血液を供給しているのは直径約3mmの冠動脈であり、動脈硬化が生じると血管が狭小化します。心筋への血流が低下してくると胸が圧迫されたり、痛くなったり、左腕がしびれたり、人によっては奥歯が痛くなる方もいます。この状態を狭心症といい、突然途絶えると心筋壊死(心筋梗塞)が生じます。急性心筋梗塞の死亡率は約30%といわれており、緊急のカテーテル治療が必要です。 心臓血管センターはカテーテル治療を専門としており、心臓血管専用のカテーテル3室を装備しています。冠動脈疾患では血行再建困難な完全閉塞病変への治療も多数行っています。また動脈硬化は心臓の血管以外にも、頸動脈、鎖骨下動脈、腹部血管、腎血管、腸骨動脈、下肢動脈、静脈疾患など全身の血管治療のカテーテル治療を行っています。下肢壊疽患者さんの治療も形成外科、整形外科と合同で治療を行っています。 これまで冠動脈硬化症の診断はカテーテル検査で行ってきましたが、2008年5月からマルチスライスCTを導入し、初回冠動脈検査のほとんどがCT検査にて可能となり、患者さんの負担はさらに低下し、早期のスクリーニング検査として注目を集めています。
開設から2008年4月30日までに総カテーテル検査数19,732件、冠動脈血管形成術5,151件(7,951病変)、末梢血管治療1,334件(1,860病変)、ペースメーカー総数523件、植え込み型除細動器124件、両心ペースメーカー40件を行っています。