2003年には、常勤診断医2名(専門医は1名)が、10年以上経過した古い装置で画像診断を行う体制でしたが、マンパワーの増加、装置の更新・増設により、徐々に充実した診療を提供できるようになってきました。画像診断専門医がさらに増加すれば、すべての画像検査について、読影出来る体制が実現しますが、もう少し時間がかかりそうです。画像診断部門が行っている業務は以下の通りです。
院内業務
通常の読影業務・コンサルテーション業務に加え、各画像診断装置の特性を生かした検査ができるよう、放射線部や各診療科と協力して検査内容の充実にも力を入れています。代表例として、消化器外科の腹腔鏡下手術前の3D-CT アンギオグラフィー、気管支動脈へのIVR前(喀血の止血など)の3D-CT アンギオグラフィー、肺がん手術前の肺動脈・肺静脈を色分けした3D-CT アンギオグラフィー、専用解析ソフトを用いたアルツハイマー病早期発見のためのスクリーニングなどです。MRによる下肢動脈閉塞(動画1, 動画2)や・下肢静脈瘤の検査では、下肢全長にわたる広範囲な撮影を、約30分程度で行うことが可能です。3D-MRCPなども、当科の特徴のひとつです。
読影業務(放射線科診療)は、老若男女を問わず、頭部から足先まで、全診療科の疾患が対象になります。一つの画像検査を受けられても、その画像には多くの診療科の情報が含まれています。当科では、患者さんのかかられている診療科以外にも、何か問題となるような病気が隠れていないか、注意を払って診療にあたるよう、心掛けています。
病診連携業務
近隣の病医院の先生方に、気軽に最新鋭の装置を使っていただけるよう、放射線科直通の専用回線を設けており、院外からの紹介を随時受け付けています。
院外から来られた患者さんには、診断結果が出るまでの間、少しお時間を頂いております。診断レポートを検査画像と一緒に持ち帰っていただいていますので、検査日の夜診には、主治医の先生から、当科で診療結果の説明を受けていただくことが出来ます。
また、当院で手術などをお受けになり、お近くの病医院でかかられている患者さんでも、当科宛てにご紹介いただけましたら、当院にかかり続けるのと変わらない診療をお受けいただくことが可能です。
平成21年度の予定
平成21年度中に、20年以上使い続けたシンチカメラを更新する予定です。
これにより、様々な部位での、SPECT撮影が行いやすくなると期待されています。特に、アルツハイマー病の早期診断では、MRと組み合わせることが出来るようになります。これにより、更に正確な早期診断が出来ると期待されます。
また、術前検査として行われる心筋シンチは、心疾患を有する患者さんが手術を受けられる前の重要な検査の一つです。今までは、「装置が古く、十分な情報が得られない」として、院内では敬遠されて来ましたが、新しい装置の導入で、術前の心筋シンチもより受けやすくなると期待されます。
4MV・10MVデュアルエネルギーのX線、4−15MeVの電子線照射が可能で、5mm巾のマルチリーフコリメータを持つリニアックを設置しています。CT、治療計画装置、リニアックをオンラインで結ぶことで、精度の高い三次元治療計画が可能となり、より副作用の少ない放射線治療を目指しています。病床は持たず、他科・他院の主治医と協力して治療にあたっています。また、小線源照射装置は所有しないため、必要時には他院を紹介しています。