消化器センター・消化器内科

特徴

京都桂病院消化器センターは、消化器内科・消化器外科の2部門で構成され、近隣地域の中核病院および、がん診療連携拠点病院として、日常診療に当たっています。消化器内科の平成23年の年間延べ入院患者は2,000名を超え、良性・悪性、急性・慢性、消化管・肝胆膵を問わず多彩な消化器疾患の診療を行っています。
平成22年には、従来の診療体系・設備を統合した消化器内科診療の中心施設として、消化器内視鏡・超音波センターを改装新設し、更なる診療の充実を図っています。消化管領域では、最新の特殊光観察も加味した拡大内視鏡やダブルバルーン小腸内視鏡・カプセル内視鏡などを駆使したクオリティーの高い診断とともに、早期胃がん、食道がん、大腸腫瘍に対するESDに積極的に取り組んでいます。
また、胆膵疾患に対しては、良悪性を問わず、診断的EUSや救急処置を含むERCPやPTCDを積極的に行ってきましたが、平成23年度からはEUS-FNAも導入され、更なる診療の充実に努めています。

肝疾患に関しては、B型およびC型慢性肝炎に対しては核酸アナログやインターフェロンなどの抗ウイルス療法を積極的に導入し、肝がんに対しては、CT、 MRI、V-NAVI、造影エコーを行って腫瘍の状態を詳細に評価した上で、各々の患者さんに適した治療を肝動脈塞栓術や経皮的局所療法を組み合わせて 行っています。さらに、がん診療連携拠点病院として外科と協力しつつ、化学療法にも積極的に取り組んでいます。また日常診療のみならず、放射線科、病理の 常勤医とともに各種カンファレンスの充実を図るとともに、学会・研究会への発表や論文・解説の執筆なども積極的に行っています。

 

実績

過去10年の主な検査件数

 

平成28年1月~12月の内視鏡検査数

上部消化管内視鏡 9,721件
下部消化管内視鏡 4,343件
ERCP 306件
超音波内視鏡 626件

平成26年の治療手技件数

上部EMR / ESD 22 / 113件
下部EMR / ESD

555/ 38件

 消化器内科 年間個人業務実績例 

  入院主治医 エコー 上部内視鏡 下部内視鏡 ERCP EUS 血管造影
  2,289 6,932 9,553 3,761 340 361 151

A医師

(専攻医3年目)

266 215 702 309 54 34 32

B医師

(専攻医3年目)

254 174 770 263 23 31 30

C医師

(専攻医2年目)

265 276 544 55 25 16 26

D医師

(専攻医2年目)

279 139 655 66 42 33 31

カリキュラムおよび到達目標

専攻医1年目

病棟研修

できうる限り幅広く多様な消化器疾患を指導医とともに経験(年間200~300症例)するとともに、受け持ち患者の消化器内視鏡・造影検査像、腹部超音 波、CT、MRI像などの読影を通じて、正常解剖、異常所見、がんのステージングなどを理解する。PEIT・RFA・TAE・PTCD等検査、治療にも積 極的に参加し介助が可能であるレベルを目指す。

外来研修

上部消化管内視鏡・腹部超音波検査を中心に各種検査をスタッフの指導のもと経験する。1年間の研修後には単独での検査が可能となるレベルを目標とする。

また消化管X線検査(上部・下部)についても指導医・放射線科とともに経験する。

(初年度目標数は、上部消化管内視鏡200例、腹部超音波検査200例:具体的には上部消化管内視鏡検査では、盲点のない観察と読影に堪えうる写真撮影お よびTarget Biopsyが可能なレベル。腹部超音波検査は、盲点のない観察と再現性のある異常描出、さらには造影超音波やPTCD-RFAの適応の理解と標準例の実 践開始が可能なレベル)

専攻医2年目

病棟研修

上・下部消化管疾患、肝・胆・膵疾患に対する治療方針の構築・基本的対応が可能で、患者への検査説明とInformed concentの実施が行えること、さらには、内科ローテート中の研修医や卒後3年目のシニアレジデントへの教育や手技指導が行えることを目指す。

具体的には、PEIT・RFA・TAE・PTCD等に際し、卒後3年目のレジデントへの教育や手技指導を指導医とともに行い、標準例の実践が1人立ちして行えるレベルを目指す。

外来研修

上部消化管内視鏡については、NBI拡大やAFIなどを用いた術前精密検査の理解と実践が可能なレベル。腹部超音波検査については、診断を含め基本的に1人で行えるレベルを目指す。また下部消化管内視鏡検査をスタッフの指導のもと開始する。外来診療を開始し、幅広い外来症例を経験し必要な検査・治療の選択 能力を身につける。また、ERCPや小腸ダブルバルーン内視鏡などの特殊内視鏡検査の介助を開始する。さらに個人の能力に応じ、食道静脈瘤に対する待機 EVL、胃十二指腸潰瘍に対する止血術等の治療内視鏡についても、スタッフの指導のもと介助から開始し、簡単な症例の実践が可能なレベルを目指す。

専攻医3年目

病棟研修

チーフレジデントとして病棟患者の診断・治療方針の決定を基本的に1人で行うことができ、内科ローテート中の研修医や、卒後3・4年目のレジデントへの教育や手技指導を行いつつ、患者急変時の対応が可能である。

外来研修

上部消化管内視鏡・腹部超音波検査・下部消化管内視鏡を1人立ちして施行可能で、外来初期診療から診断・治療までの計画が立案でき、それに基づく患者への 検査説明とInformed concentの取り方と実際の検査手技指導を卒後3・4年目のシニアレジデントに行うことができるレベルを目標とする。また個人の能力に応じ胃瘻の造 設、大腸ポリープに対するEMR、食道静脈瘤に対するEVLや胃十二指腸潰瘍出血の緊急止血術等の治療内視鏡をスタッフの指導のもと、術者として施行可能 なレベルを目指す。さらには個人の能力に応じ、ESTやEBDなどのERCP手技やESDについてもスタッフの指導のもと介助から開始し、簡単な症例の実 践が可能なレベルを目指す。

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 3年間での経験検査数の目標として

上部消化管内視鏡 1,500例
下部消化管内視鏡 500例
ERCP 100例
腹部超音波検査 600例
治療内視鏡 50件以上
腹部血管造影 50例
経皮的ラジオ波焼灼 50例

各種学会への発表も積極的に行う。

卒後3~4年目には、年2回ずつある消化器内視鏡学会、もしくは消化器病学会の地方会に症例報告を中心に最低春秋1回ずつ行う。さらに5年目以降は複数の 症例をまとめた症例研究や臨床データベースを解析した臨床研究などを消化器内視鏡学会、もしくは消化器病学会の総会に発表することを目標とする。

週間スケジュール

火曜日 入院患者カンファレンス・内視鏡カンファレンス
木曜日 抄読会
午前 病棟回診

肝臓カンファレンス

消化器センター術前・術後カンファレンス(各科合同)

取得目標資格

日本内科学会認定医・日本消化器学会専門医・日本消化器内視鏡学会専門医・日本肝臓学会専門医