気管挿管講義 by Y
【投稿日】2020年8月4日(火)
安楽死、尊厳死。
ALS患者の嘱託殺人の問題でざわついています。
本人が生き辛かった、という強い思いがあったにしても、
生命倫理の問題はあるにしても、
日本の法では立派な犯罪です。
医師は医師法に定められた国家資格であり、
法的に独占されている職です。
つまり法の下で許されている医業です。
欧州と比較するにしても、
そこに至るまでの過程が不明確なままで
このようなことが許されるはずはありません。
医師は命と直面する職業です。
それ故、自分なりのプロフェッショナリズムを
持たないと、物議を醸す問題を起こしかねません。
これから超高齢社会がますます進む中、
なかなか系統立てて生命倫理に関して
真剣に学ぶ機会は決して多くありませんが、
経験を積み重ねながら
医師という立場に驕らず、
謙虚に命に引き続き向かい合います。
あっという間に日々は過ぎていきますが、
合間にブログ投稿を続けます。
今年救急科に着任してくれたYにも、
当院での研修医、多職種教育に早速どんどん
積極的に関わってもらうようにしています。
7月の多職種向けの救急集中治療学習会では
気管挿管に関して講義をしてくれました。
最低限のテーマだけ提示して、
自由に講義してもらいましたが、
やはり熱中症の講義に次いでナイスセンスです。
![](/user/news/568/5l57zve0455z6lwg314syxq3mwk505fc.jpg)
前勤務地でしっかりと学んできた気管挿管の内容に関して、
Tよりも断然深く掘り下げて、講義してくれました。
最後に研修医にも症例のシミュレーションをしながら、
気管挿管の適応について、
気管挿管する前の注意点について、
前処置について、
身体を動かしながら講義の振り返りをしてくれました。
![](/user/news/568/ackyhvayhimvx4hpmbq3gqnax56q5qoq.jpg)
元々シミュレーションをする予定であった研修医Kが
急遽面談に呼ばれてしまったため、
全くそのつもりで心構えしていなかった研修医Uが
ピンチヒッターで面前に出ることになり、
異常な汗の量が…(笑)
頑張ってやってくれました。
救急科業務も少しずつ拡大して、
やれる内容のバリエーションも増えてきています。
その分業務量も少し増えていますが、
やり甲斐とメリハリを持ってT&Y&研修医で
楽しんでやっております。
数年終わることは最早ないであろうコロナ禍で
引き続きやれることはしっかりやっていって、
生き残れる体制作りをしていきたいと思います!
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是非見て下さい!
https://www.residentnavi.com/article/webseminar/19