地域連携セミナー2022
残り数日の2022年。頑張って連投していきます。
11月は3年ぶりに京都桂病院主催の地域連携セミナーが
洛西のホテルエミナースで現地開催されました。
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院長から新棟の紹介、
Tから新棟完成後の救急科の活動範囲の拡大と
これからの高齢者救急のあり方の提案について発表、
植松医院の植松先生からかかりつけ医の立場から
当院の救急医療に求めるものを発表してもらい、
最期にパネルディスカッションを行いました。
当院の地域連携室室長、副院長兼精神科部長の岸先生と
西京医師会会長、まつざき内科クリニックの松崎先生にも
ディスカッサントとして参加してもらい、
高齢者救急、地域連携の前方・後方の円滑化に関して
意見交換が出来ました。
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第8波が来る前というものの、久しぶりの開催にも関わらず、
200名超の参加者がありました。感謝感謝。
アンケートでも幸い今回のセミナーは
好評の意見が多くありました。
Tとして印象深かったのが、
「救命を最優先とする立ち位置にいる救急医が
後のことを色々考えていたり、
倫理的なことを含めてACP(Advanced Care Planning)に
積極的に関わっていたりすることが
いい意味で驚きでした」
という意見が結構多かったことです。
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これから益々深刻化していく超高齢社会。
全てに重症蘇生、集中治療を行って、
本人の人生を本人らしく全うできるとは限りません。
病態の医学的な適応、治療の選択肢だけでなく、
本人の元気だった時の価値観、
家族の価値観、
施設・療養者の価値観も
総合して考慮して、
最善の医療を提供することを
考える時代です。
種々のガイドラインで
多くの医療は標準化されてきましたが、
人生の最期の医療は価値観に合わせて
オーダーメイドで治療の選択肢を
提供することが必要だとTは思っています。
自分らしい人生を全うしてもらう為に、
最早家庭医や緩和ケア医などに限らず、
救急医も避けて通れない、のではなく、
正面から関わる時代になりました。
今回のセミナーで地域の方々だけでなく、
院内職員にも桂ERxCCMの
救急医療に対する考え方を共有してもらえ、
大変意義深い時間になったと思います。
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