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患者さん用クリニカルパス
スペーサー
地域がん診療連携拠点病院
 
 
日本脳神経外科学会 脳神経外科専門医研修認定施設
(平成19年度 申請)
 
   
 

 脳神経外科で扱う疾患は多岐に及ぶが、一般に良く知られているのは脳卒中等の脳(脊髄)血管障害や、頭部外傷、及び脊髄損傷等の急を要する疾患、並びに腫瘍性病変と思われる。超急性期脳血栓症では血栓溶解療法[脳血管内手術に拠る超選択的血栓溶解術、或いは適応に合えば、近年、保険収載されたtPAの静注療法]や脳保護作用のある薬物療法にて対処し、血腫径の大きい脳内出血や脳室内穿破性出血では緊急開頭(一部は脳内視鏡)血腫除去術や定位的脳手術、亦たは脳室ドレナージ術などで救命や機能予後の改善を図る。クモ膜下出血の大半は破裂脳動脈瘤に(一部は脳脊髄動静脈奇形や外傷に)因るものだが、局在に依って、瘤嚢内コイル塞栓(血管内手術)や瘤頸部(開頭)クリッピング術 等で再破裂の防止に努める。予防的治療として、脳主幹血管狭窄性病変には経皮的血管形成術や血管吻合バイパス術で、また未破裂脳動脈瘤でも容易に開頭手術に移行するのでは無く、注意深い血圧コントロールにて経過追跡に拠り保存的観察を行うか、極力、低侵襲性を優先した脳血管内手術での対応も考慮する。頭部外傷も多くは保存的治療で乗り切れるが、緊急開頭〜外減圧術を要したり、脊髄損傷にはステロイド大量療法 等で症状軽減を図ることが在る。良性腫瘍でも、症候性のものや将来的に神経学的脱落徴候を来し得るものには摘出術で臨み、悪性腫瘍では生活の質(Quality of Life)を重視して、症状軽減や余命延長を目的とした手術や放射線 / 化学療法を考慮する。意外と知られて居ない治療として、片側顔面痙攣に対する顔面神経責任血管減圧術や、疼痛除去目的での三叉(舌咽)神経微小血管減圧術、或いは硬膜外刺激電極留置術、更には、神経内科領域疾患であるパーキンソン病と類似の歩行障害や認知症を呈する特発性正常圧水頭症に対する脳室-腹腔短絡術 等の機能的外科も在る。視野視力障害 等のように一見、眼科的疾患と思えるものの中にも、脳下垂体腺腫や、頸動脈海綿静脈洞瘻 等の脳神経外科的疾患が在り、耳鳴 等の様に耳鼻咽喉科領域と思われる病態の中にも、硬膜動静脈瘻 等の血管障害が潜んで居る事も在る為、前者には経蝶形骨洞手術で、後者には血管内手術にて対応が可能なことが在る。亦た、脊椎・脊髄疾患に関しても、日本国内では整形外科にて扱われることが多いが、海外では、専ら神経外科で扱うことが殆どである。このように様々な疾患が対象となるが、一般的な頭痛(多くは筋緊張性)等、メスを入れずに済むものは極力、内服 等の保存的治療で臨み、逆に、意識障害を伴うような急性増悪性の疾患では救命を主眼とし、且つ後遺障害を出来る限り抑えられるよう配慮し、予防的治療には、なるべく低侵襲性手術を選択するように努め、早期離床〜リハビリテーションを併行して、最終的に少しでも機能予後の向上へと繋がるよう努めて行くのが今日の標準的治療で在り、当科でも、そうして居る。

 
 
脳(脊髄)血管障害 脳卒中(クモ膜下出血、脳内出血、脳梗塞)、
動脈瘤、動静脈奇形、頭頸部血管狭窄病変、
静脈洞閉塞症、もやもや病など。
脳(脊髄)腫瘍 髄膜腫、下垂体腺腫、神経鞘腫、頭蓋咽頭腫、
嚢胞、頭蓋骨腫瘍、転移性腫瘍、血管腫、
星細胞腫、神経膠腫など。
頭部/脊髄・外傷 慢性硬膜下血腫、急性硬膜外/下血腫、脳挫傷、
陥没骨折、視束管骨折、頭蓋底骨折〜髄液瘻、
脊髄損傷など。
炎症性疾患 硬膜外/下膿瘍、脳膿瘍、髄膜炎、
良性頭蓋内圧亢進症など。
機能的外科 片側顔面痙攣、三叉(舌咽)神経痛、
特発性水頭症など。
脊椎・脊髄疾患 脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、脊髄空洞症、
腫瘍など。
癲癇 側頭葉癲癇、症候性癲癇など(主には薬物療法)。
 
 
大 脇 久 敬
(日本脳神経外科学会
認定専門医)
(日本脳神経血管内
治療学会専門医)
副 部 長
(部長代行)
脳神経外科全般 [ 脳(脊髄)血管障害、
脳腫瘍、機能的外科、脊椎/脊髄疾患、
頭部外傷など]・ 脳(脊髄)血管内治療、
特発性正常圧水頭症
[日本正常圧水頭症研究会
診療ガイドライン作成委員]
 
   当院でも以前、脳神経外科・外来は開設されて居たが一旦、休止されて居り、昨春 / 平成17年度より外科的・手術加療も併せ、再開する運びとなったばかりで、因みに従来の赴任先病院は何れの施設でも、スタッフ数は5-8名で、凡そ年間400症例以上の手術件数を誇って居た。前任地・北野病院(大阪市 扇町)は大学病院以外では関西で最初の脳神経外科施設で、特に脳腫瘍の手術件数では全国屈指であり、微小神経血管減圧術(片側顔面痙攣や三叉[舌咽]神経痛の治療)に関しても前部長/近藤 明悳先生の時代は「西の雄」で在ったので、その伝統を引き継いで来た。また歩行障害や認知機能障害(痴呆)を主症状とする特発性正常圧水頭症に至っては、現部長 / 石川 正恒先生のライフワークでも在り、診療ガイドラインの作成を含めて、啓蒙・治療に努めて来た。小生自身の専門分野である脳(脊髄)血管内治療に関しても、未破裂脳動脈瘤や頸部頸動脈狭窄病変の治療を初め、転勤前の1年でも約80症例を術者として経験して居る。亦た、難治性疼痛に対する神経刺激電極留置や深部脳刺激術 等も数多く経験して来て居り対応が可能で在る。当院では常勤医は当初より1名で在ったが、手術には救急症例対応を含め、出向元である京都大学医学部 脳神経外科教室スタッフ(並びに関連病院に居られるスペシャリスト)の全面的バックアップを仰げる態勢を採り、総合病院としての一翼を担えるような体制作りを目指して来ており、結果、初年度の手術器具導入は8月と成ったものの、同年末迄でも、日本脳神経外科学会規定の専門医研修認定施設ライン30手術症例 弱まで到達し、年度末の平成18年3月時点では45症例に及び、来年度、平成19年より施設認定 獲得の見込みで在る。手術症例の内訳も、脳動脈瘤のクリッピング術、嚢内コイル塞栓術は許より、転移性脳腫瘍 等の開頭摘出術、頭蓋内血管バイパス術や経皮的血管形成(ステント留置)術、更には比較的稀な、脳硬膜動静脈瘻や脳動静脈奇形の塞栓術や、片側顔面痙攣への微小神経血管減圧術 等も含まれ実に多岐に亘って居た。その他にも、余り知られて居ない耳鼻咽喉科領域に於ける鼻出血に対する超選択的血管塞栓術や、舌癌を始めとする口腔癌に対して成績の向上して来た、超選択的動注化学療法などにも血管内治療にて積極的に取組み、脳腫瘍栄養血管塞栓術も行い、共に良好な成績を治めて居る。
 
 
MRI(急性期DWI可能)
三次元CTスキャン(3機)
脳波計
手術用顕微鏡
MR-Angio(2機稼動)
脳血流シンチ(SPECT) 
神経誘発電位計
定位脳手術装置
頸部血管エコー
血管造影・治療装置
筋電図計
脊髄腔造影用透視装置
   
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