よく閲覧いただくページ
075-391-5811

検索したいキーワードを入力してください

MENU CLOSE
TEL
キービジュアル キービジュアル

無痛分娩についてのご説明

  • 産婦人科トップ

    Home

  • 外来について

    About outpatient

  • 入院について

    Hospitalization

  • よくある質問

    Question

  • 無痛分娩について

    labor analgesia




Ⅰ.硬膜外麻酔を用いた無痛分娩について

 基本的に自然陣痛発来前に計画的に実施します。子宮頸管熟化(分娩にむけて子宮の入り口が柔らかく広がりやすくなること)の様子を外来で確認しながら、37週以降に日程を決定します。背中に局所麻酔を行って、背骨の間から専用の針を刺し、硬膜の外側(硬膜外膣)にまで針を進め、その針を通してチューブを留意します。そのチューブを通して薬剤を注入しお腹から下の痛みを和らげる麻酔方法です。完全な無痛ではご自身でいきむ力も出なくなってしまうので、完全な無痛ではなく、ご自身の力でいきみ分娩できる範囲での痛みの軽減が目標です。
 無痛分娩により帝王切開率は上昇しないと報告されています。計画分娩であるため、別紙(陣痛促進剤、頸管熟化装置に関する説明書)の通り陣痛誘発を行います。基本的には1~2日目に頸管熟化(器具や薬で子宮の入り口が柔らかくひろがりやすくします)を行い、2~3日目に点滴で陣痛を誘発します。頸管熟化が良好であれば点滴から開始する場合もあります。必要に応じて分娩の補助(吸引分娩や会陰切開)を行います。
分娩が終了すれば、硬膜外チューブは抜去します。硬膜外併用分娩中は、帝王切開や緊急時にすぐ対応できるようにするため、絶食で飲水のみ可能となります。

 事前に計画して行うため、計画より前に陣痛が発来した場合は無痛分娩ができません。また誘発しても分娩に至らなかった場合、一度退院して再度計画分娩を必要とする場合もあります。

Ⅱ.費用について

費用については一律10万円です。

Ⅲ.硬膜外麻酔によって起こりうる合併症

低血圧(10%程度)
 麻酔薬が効くと血管が拡張し一時的に血圧が下がることがあります。基本的には数分で改善し治療介入が必要となることは稀です。

発熱(10%程度)
 麻酔薬投与後1時間以内に38℃台の発熱が出現することがあります。自然に軽快しますが、長く続く場合は他に発熱の原因がないか検査を行います。

穿刺後頭痛(約1%)
 硬膜穿刺により低髄圧性の頭痛を来すことがありますが、輸液、安静、鎮痛薬服用などにより数日で回復します。

知覚異常(0.14%)
 神経穿刺により一過性の知覚異常を来すことがありますが、通常は数時間から数日で回復します。また、硬膜外麻酔の有無に関わらず、分娩に伴い神経障害は発生する可能性もあります。

局所麻酔中毒(0.01%)
 局所麻酔薬の総投与量が多くなったり、血管に入った場合、局所麻酔薬が脳に作用してけいれんを起こしたり、稀ですがショックとなることもあります(頻度0.012%)。

高位麻酔(0.006%)
 局所麻酔薬が本来必要な範囲よりも広がってしまうことがあります。また、局所麻酔薬が交感神経にも作用することによって心拍数や血圧が下がることがあります。一時的な場合がほとんどですが、起こった場合には迅速に対応します。

必要に生じた場合、合併症治療の処置を行う可能性があります。
その他非常に稀な合併症:感染、硬膜外血種、アナフィラキシーショック、肺塞栓など


Ⅳ.硬膜外麻酔分娩が適応とならない場合

 止血機能に異常がある方(血小板減少、凝固異常など)、脊椎の疾患、神経疾患などがある場合


Ⅴ.患者様の権利と責務等

1)同意の撤回について
 同意書を提出後も、分娩の前日まではいつでも申し出によりその同意を撤回することができます。同意を撤回される場合は、その旨を外来医もしくは診療科外来へ必ずご連絡ください。

2)プライバシーの保護
 個人情報保護法に基づきあなたの個人情報は守秘されます。個人が特定される情報は公表されません。

3)質問や疑問を自由に述べることについて
 この治療・検査において、治療上(検査上)のさまざまな質問や不安については、主治医や検査担当者に自由に質問することができます。

4)検査・治療の内容について十分に納得し、決められた事柄(内服や注意事項)についてはできるだけ履行し、積極的に治療に参加して、医療者と協力していただきたいと思います。

5)医学論文および学会・研究会における治療経過に発表について
 今後の医療の進歩のために、治療経過などを参考にさせていただき、医学論文や学会・研究会などで発表させていただくことがあります。その際、個人を特定できない方法で行います。また個人情報の取り扱いには十分に配慮いたします。


社会福祉法人京都社会事業財団 京都桂病院
産婦人科

キービジュアル

お問い合わせ

受付時間 8:30〜17:30