消化器センター・外科
診療科の特色
“地域医療の中心を担う”という病院の理念のもと、京都桂病院外科に求められ、また、当外科スタッフが目標としている外科とは、“あらゆる外科治療、手術において現時点で最良と考えられる治療を提供すること”
であると考えています。
当院外科には、近辺地域だけでなく、大阪府近郊や京都北部など広範囲の周辺地域から様々な外科疾患の患者さんが受診されます。したがって、1つの領域、1つの手術法、1つの手技に片寄ることなく、消化器外科、一般外科、肛門外科、小児外科など、すべての外科領域において、最高の外科医であることを目標に日々努力し、診療にあたっております。
また、手術件数の多い消化器疾患に関しては、本院消化器センターが稼働し10年以上の歳月を経て、充実した集学的治療がおこなえるようになりました。消化器疾患の治療においては、毎週行なわれる消化器症例検討会にて、消化器内科、外科、病理、放射線科と合同で疾患の治療方針を討議、決定し、手術症例に関しても術前術後の両期間を含めた効率的な集学的治療を施行しております。こうした治療内容の拡充の結果、胃癌、大腸癌の手術件数は京都府内においても有数の件数を誇るまでになりました。
手術法に関しても、最新の腹腔鏡手術は言うに及ばず、ソケイヘルニアや痔疾患に関しても、日々更新されていく最新の手術治療を提供しております。また、急性腹症(腹膜炎)や腹部外傷などの緊急、救急疾患に対しても、即座に手術対応が可能な体制で臨んでいます。
診療内容
- 食道癌等の悪性疾患、他の良性疾患
- 胃癌等の悪性疾患、他の良性疾患
- 十二指腸癌、小腸癌等の悪性疾患、十二指腸潰瘍、クローン病等の炎症性腸疾患
- 大腸癌、直腸癌等の悪性疾患、潰瘍性大腸炎、虚血性腸炎等の良性疾患
- 肝細胞癌、胆管細胞癌等の原発性肝癌、転移性肝癌、胆道癌、膵臓癌、胆石症等の肝胆膵の良性疾患
- 急性虫垂炎、大腸憩室炎、消化管穿孔、上腸間膜動脈血栓症、イレウス等
- ヘルニア、痔疾患等
教育認定・学会等認定施設
- 日本消化器外科学会
- 専門医修練施設
- 日本外科学会
- 外科専門医制度修練施設
- 日本肝胆膵外科学会
- 高度技能専門医修練施設B
- 日本がん治療認定医機構
- 認定研修施設
スタッフ
医師名 | 役職 | 担当・専門分野 | 資格など |
---|---|---|---|
間中 大 |
|
消化管内視鏡外科 |
|
西躰 隆太 |
|
肝胆膵
下部消化管 |
|
濱洲 晋哉 |
|
|
|
佐々木 直也 |
|
|
|
小西 小百合 |
|
|
|
岡村 裕輔 |
|
|
|
安 英男 |
|
|
|
川口 清貴 |
|
|
|
森岡 三智奈 |
|
|
|
大田 多加乃 |
|
||
伏谷 仁志 |
|
症例
2019年 手術集計
【部位等毎】
件数 | 癌根治切除 | 腹腔鏡下 | ダヴィンチ | |
食道 | 6 | 3 | – | – |
胃・十二指腸 | 95 | 56 | 54 | 23 |
小腸・大腸 | 215 | 141 | 122 | 26 |
肝 | 43 | 35 | 21 | – |
膵 | 36 | 22 | 8 | – |
頭部 | 13 | – | ||
体尾部 | 9 | 9 | – | |
胆(胆石・胆のう炎除く) | 12 | |||
胆石・胆のう炎 | 159 | 156 | ||
虫垂炎 | 64 | 60 | ||
イレウス | 37 | |||
肛門 | 37 | |||
ヘルニア | 121 | |||
ポート | 130 | |||
その他 | 28 | |||
その他(腹部) | 26 | |||
総計 | 1009 | 279 | 430 | 49 |
研究のお知らせ
「残胃癌に対する低侵襲手術の有用性・妥当性の検討 多施設共同後ろ向き観察研究」【2023年1月31日まで】
「腹膜播種に対するCRS/HIPECの意義に関する多施設共同研究」【2021年12月31日まで】